子どもとの関わり方

保育者のこどもへの暴言・暴力・しつけという名の体罰について。

保育士のこどもへの暴言・暴力・しつけという名の体罰について。

子どもに手をあげてしまいそうで怖い。

 

子どもに手をあげてしまっている。

 

周りの保育者が子どもに手をあげている。

 

と悩んでいる保育者にお答えします。

 

そんな私は

  • 元保育士
  • 10年保育士として仕事をしてきました。
  • 様々な保育園で働く悩みを持つ保育士100人以上と関わってきました。

結論:子どもを傷つけることは厳禁です。

保育園は、子どもの成長を育み、保つ場所であり、保育士は、それを支える大きな役割を持っている大人です。

 

どんな理由であれ、子どもを傷つけることは、決して良くありません。

 

子どもの心や体を傷つける保育士は悪そのものです。

 

しかし、どの保育士にも、体罰をしてしまう可能性はありえることです。

 

また、キツく言ってしまう、怒鳴ってしまう、心にもないことを言ってしまう、腕を払いのけてしまう、など、子どもの心を傷つけてしまう場合もあります。

 

今回は、かなり重たいテーマではありますが、保育園で起こりえる、また、誰もが可能性のある、闇の部分について一緒に考えていけたらと思います。

 

体罰がいけない理由。

超基本的なことでは、ありますが、なぜ、体罰がいけないのかについて、改めて考えていきましょう。

 

理由①子どもを傷つけてしまうから。

先にも書きましたが、誰もが子どもを傷つけて良いことではありません。

 

もちろん、保育者が良かれと思って、言った言葉、振る舞いが、子どもを傷つけてしまうのであれば、それは、良くない事です。

 

言葉や振る舞いの暴力性はもちろん、どれだけ、子どもを傷つけてしまうかを、しっかりと自覚すべきですね。

 

叩いたりなどの暴力による体罰は、体だけでなく心にも傷を負います。

 

子どもは信じていた大人から、そんなことをされるのは、本当に辛いですし、ショックです。

 

子どもを裏切ることにもなります。

 

子どもはまだ未熟なため、失敗もあるでしょう。

 

大人でさえも、失敗の連続の毎日だってあります。

 

それなのに、子どもに罰を与え、身体的・精神的な傷を負わせて良いわけがありません。

 

保育者の言葉や意図、言いたいことを理解して欲しい場合は、保育士はプロですから、しっかりと子どもの心と向き合う言葉かけや関わり、振る舞いをしたいですね。

 

理由②子どもが安心できる場所・人でなくなってしまうから。

保育園は、子どもの成長、発達、促す場所であり、保育士はそれらを支える役割があります。

 

もし、体罰が良しとなった場合、子どもは恐怖の連続ですので、気持ちが休まることもありません。

 

周りの保育士の顔色を伺いながら、ビクビク生活をすることになります。

 

もちろん、保育士としての風格というか、威厳というか、雰囲気というか、色というかを出すことは大切です。

 

保育士としての必要な空気感。というものは必要です。

 

でも、それが恐怖による抑圧では、楽しい場ではありません。

 

しっかりと、子どもも保育士も、周りの保育士も、保護者もしっかりとした共通理解として出来上がった、ルールであれば、それが一番良いです。

 

子どもはのびのびした気持ち、空間、場所で成長をよりできます。

 

しかし、保育士の恐怖で、子どもがビクビクしている保育室では、子どもは何をしたら良いのかわからず、ギスギスした空気感では、子どもは楽しく過ごせません。

 

また、子どもは失敗してなんぼです。

 

その失敗を悪く捉える保育士が悪なのです。

 

もちろん、子どももルールを破ることもあるでしょう。

 

その時は、ちゃんと教えてあげて注意をする必要があります。

 

子どもの気持ちに寄り添いながら、また、気持ちよく一緒に前を向ける対応を、保育者は気をつけて行っていきたいですね。

 

理由③子どもにも人権があるから。

中には、勘違いをしている保育者もいるようです。

 

絶対的に守られ、支えられる子どもに対して優越感に浸ってしまう保育者がいるので、平気で子どもを叩いたり、暴言を言ったりなどの体罰が起こってしまうのです。

 

子どもと大人は、同じ人間です。

 

子どもと保育士は立場は違えども、子どもにも人権はあります。

 

勘違いしている保育者は自分に、子どもを好きにしても良いという権力を持っていると勘違いしてしまっているようです。

 

保育士が大切にしたいのは、権力ではなく、保育力です。

 

人は誰でも、人を傷つけても良いということはありません。

 

それは、子どもに対しても同じです。

 

保育者は子どもをサポートをする場面が多くなり、勘違いしがちですが、サポートをする場面と同じぐらい、子どもに保育者は助けられている場面もあることに気がついた方が良いですね。

 

体罰を未然に防ぐ方法。

きっと、多くの人は、体罰は良くないことだ。と、なんとなくでも思っていると思います。

 

ここでは、個人で出来る体罰が起こらないようにする方法を一緒に考えていけたらと思います。

 

方法①気持ちに余裕を持つ。

子どもを叩く、口調を荒げキツく言うなど、したくてしている訳ではないと思います。

 

保育者の気持ちの余裕の無さから生まれてしまう場合もあります。

 

もちろん、暴力・暴言などの体罰は絶対悪です。

 

気持ちに余裕がなければやって良いと言うわけではありません。

 

ただ、気持ちに余裕があれば、防げるケースは大いにあると思います。

 

その気持ちに余裕を作るのは、保育士の仕事の一つです。

 

気持ちの余裕の作り方は、様々あります。

 

  • 職場の人に相談をする。
  • 仕事のスキルを上げて作業効率をあげる。
  • 勤務形態を変えてみる。
  • 休憩をしっかりとる。
  • 違う保育園に転職する。
  • 園長などに相談して、配属クラスを変えるorフリーになる。
  • プライベートを充実させる。
  • イライラしないことを決める。

など、いろいろなことが出来ます。

 

その際は、自分ができることから始めるのがオススメです。

 

いきなり、出来ないことをするのではなく、できることから始めて、少しずつ自信と経験を積んでから、ステップアップをして気持ちに余裕を持ちましょう。

 

方法②こうじゃなきゃいけない!を捨てる。

保育士の決めつけや、ルールへの思いが強くなりすぎている場合もあります。

 

ルールを守ることも大切ですが、それと同じぐらいに、子どもの声に耳を傾けることも大切です。

 

時は、子どもも失敗をする時もあります。

 

その際、保育者が頭ごなしに、答えを押し付けるにではなく、なぜ、そうなったか、なぜ、それをしてしまったのか、より良くするにはどうすればよかったのかなどを一緒に考えるばいいも必要です。

 

決して、安易に答えを教え、それを押し付けるのではなく、一緒に答えを探していく経験も子どもには必要です。

 

ルールを守らせるより、ルールを理解することを促したほうが、保育者の負担は軽くなる場合もありますね。

 

方法③子どもに期待しすぎない&甘えない。

「こうなって欲しい!」

 

という期待に裏切られて、怒りに変わり、手が出るパターンや、子どもは何度言っても分からないから痛い思いをしないと分からないと勘違いしていると思います。

 

それは、保育者の子どもへの期待のしすぎと甘えです。

 

保育者が抱いている子どもの理想の姿を押し付けていると、その理想の姿が意外を保育者は受け入れなくなります。

 

大切なのは、今の子どもの姿をしっかりと見ることです。

 

保育者の抱く理想ばかりに目を向けていては、子どもを無視しているのと同じです。

 

また、恐怖で子どもを押さえつけてるのは、人としてはもちろん、プロの保育士としてやっているのはプロのやることではありません。

 

子どもに甘えずに、子どもの気持ちをしっかりと受け止めて、真摯に対応していくことが大切です。

 

職場でできる体罰への予防。

負の連鎖を広げない

暴力や暴言などの体罰が常態化するのは良くないと誰もが思っています。

 

しかし、なぜか、一人が異常な行動をしだし、初期の段階で対処ができないと、その負の連鎖が広がっていくことがあるそうです。

 

過去の体罰の問題でニュースになっている保育園のいくつかは、単独の行動ではなく、数人の行動に広がってしまっていることもあります。

 

人は、ある閉鎖的な環境下では、判断を間違えることがある心理学の実験で分かっています。

 

あなたは、スタンフォードの監獄実験という心理学の実験をご存知でしょうか?

 

場所は刑務所で行われ、参加したのは看守役と囚人役に分かれた普通の大学生。

 

看守は暴力は絶対に振るわないというルールの下、実験は行われました。

 

しかし、実験は中止。

 

その理由は、看守の暴力の異常性が原因です。

 

人は、役割と権力を手にして、閉鎖的な環境にいた場合、狂気とも言える判断をする可能性を誰もが持っています。

そのためにできる事

自分を見つめ返す機会を作る。

 

自分で自分を見ることは難しいです。

 

なので、しっかりと相談できる人を作ること、また、研修などで職場全体で意識を確認することは大切です。

 

休憩や、仕事とプライベートを分けて気持ちを切り替えることも必要です。

 

保育者も心の切り替えをすることで、仕事に対しても客観的に見られる余裕が出てきます。

 

具体例

「先生、怖いよ」

大学生の保育園のバイトの時に、保育士の先輩に言われた一言です。

 

本当に、自分にショックでした。

 

悔しくて、悲しくて、恥ずかしくて。

 

今でも、その言われた原因や、状況を覚えています。

 

私は、常に保育中、平常心で仕事ができているとは言えませんが、平常心でいようと努めるようにしています。

 

今では、

「声かけが穏やかだね」
「落ち着いて保育しているね」
「楽しそうだね」

と声をかけてくれる保育士のみんなが、周りに出てきました。

 

私も、今後もより、権力や甘えに負けないように子どもの今の姿をしっかりと見て、子どもと真摯に向き合えるようにしていきたいと思います。

 

まとめ

子どもを子ども扱いしていると、いつか自分が道を踏み外す。

 

以上です。

 

最後まで、ご覧いただきありがとうございました!

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